先輩インタビュー

仕事と育児、
大変だけど毎日充実

試作部 シート・内装試作室 シート係 三浦 結花 MIURA YUKA

PROFILE

所属部署名
試作部 シート・内装試作室 シート係
経歴
学園卒業(2016年2月)→試作部シート・内装試作室配属(2016年3月)
出身高校(学科)
熊本県立天草工業高等学校(情報技術)
高校時代の部活動
吹奏楽部

学園生活

入学のきっかけ

高校3年生まで、県外に就職するか県内に就職するかで悩んでいました。なかなか決め切れず、担任の先生に相談したところ「県外へ出て就職すると、学べることも増える」とアドバイスをいただきました。これをきっかけに自動車産業の盛んな愛知県への就職を考えるようになりました。そうして就職先を探す中で、企業内に学園のあるトヨタ紡織の求人を見つけ「ここなら多くのことが学べる!」と思い、家族を説得して入学を決めました。

記憶に残っている訓練や出来事

訓練生体験発表会です。大会の何か月も前から学園に入学してから感じたことや学んだこと、成長したことについての発表原稿を考えました。私の本当に伝えたい想いを限られた時間の中で多くの人に伝えるために、原稿を何度も書き直しました。途中で行き詰まり悩むこともたくさんありましたが、同期がアドバイスをくれ、応援してくれたおかげで銀賞を受賞することができました。この先の人生でも、あんなに多くの人を前にして発表することはないと思います。とても貴重な体験をさせていただきました。

学園に入学して思ったことや感じたこと

初めて親元を離れて暮らしてみて、早起きなど様々な面で親に助けられていたとのだ感じました。寮生活は自分でやらなければならないことが多く、慣れるまではとても大変でした。また毎朝のランニングや月に一度の長距離走、丸一日歩き続ける長距離歩行訓練など身体を使う訓練も多く、もともと運動が苦手だった私はとても苦労しました。それでも最後まで諦めずに取り組んだおかげで、ランニングのタイムも向上し、自分なりに成長を感じることができました。
また同期には男性が多く、初めはなかなか話しかけることができませんでしたが、班行動やイベント行事を通して自然と打ち解けることができました。

学園を通して自分が成長できたこと

多数の人の意見をまとめる力が付きました。学園時代は副リーダーを任されましたが、当初は全然班員をまとめられずに苦労しました。人数が多くなると話し合いでたくさんの意見がでるため、どうやってまとめたらいいのか、話し合いを行うたびに悩んでいました。しかし秋に行われた海外体験についての話し合いの時には、悩みながらも諦めなかったおかげか、しっかりとまとめることができ達成感を味わいました。今でもこの経験は私の強みになっています。

学園に入学してよかったと思うこと

一番は自分の行動に責任が持てるようになったことです。自分のミスで他の人にも迷惑をかけてしまうため、どうしたらミスをしないのかを事前に考えて行動するようになりました。職場に配属されてからも、一人の失敗で多くの人に迷惑をかけてしまう場面が多いため、事前に防ぐ方法を考えることはとても大切だと思います。
さらに11ヶ月間の訓練を共に乗り越えた同期と出会えたことも、私がよかったと思うことの一つです。今でも定期的に集まって、お互いに仕事の悩みなどを相談しています。そんな関係を築かせてくれた学園生活はとても貴重な時間でした。

現在の業務

業務の内容・担当業務

開発段階の評価用シートを生産しています。そしてそのシートの図面や様々な関係書類を準備し、検討会に出席してそのシートの組付け作業時に起こる問題点を摘出します。それをもとに、今後の対応を関係部署の担当者と決め、実際に製品として生産する際に確認する作業手順書の作成を行います。
他にも、カタログやモーターショーなどのイベントで使用する車両用のシート製造なども行っています。

仕事のやりがいや好きなところ

複数の作業者に理解してもらうための資料を作ることは、正直難しく苦労します。ですが、私の担当していた車種で作業時の不具合が発生しないと、私の資料がきちんと理解してもらえたんだと思え、やりがいを感じます。他にもシートを製造していく中で、女性だからできない 無理だ、と思っていた作業も、これまでの経験を活かして工夫すればできることも増え、一人でやれることが多くなっていくことは達成感があります。
また担当していた車種が市場に出回った時は、シート開発時の思い出がたくさん詰まっていてその車をますます好きになります。ですので、私の職場には車が好きな人がたくさんいます。

普段の生活について

1日のスケジュール

1日のスケジュール

仕事と家庭の両立について

子どもが生まれてから平日の過ごし方は大きく変わりました。家に帰ってからの自分の時間はとても短くなり、仕事の途中で保育園からの呼び出しがかかって、途中でお迎えに行かなくてはならないことも少なくはありません。しかし職場の理解もあり、保育園からの急な呼び出しの際には残りの時間をテレワークに変更したり、仕事の内容を変更したりと柔軟な方法で対応することができています。さらに、限られた時間の中でどうやって仕事を行っていくかを常に考えるようになり、仕事の効率は子どもがいなかった時よりも上がっていると思います。大変なことも多いですが職場の皆さんの理解もあり、仕事と育児のメリハリがついた充実した毎日が過ごせています。

仕事と家庭の両立のために利用している会社制度

産休・育休の他にも、フレックス制度を積極的に利用しています。私の所属している部署は基本的に8:30~17:30の勤務ですが、子どもの急な体調不良で保育園へお迎えや、朝から病院に連れて行かなくてはならないこともあります。そんな時、自分が「働ける時間」に「働けるだけ」働くことができるフレックス制度はとても助かります。また看病が必要な時には、家で働くことができるテレワークも活用します。

※フレックス制度やテレワーク以外にも時短勤務の制度もあり、働く女性のライフスタイルに合わせた勤務を行うことができます。

さいごに

会社生活や私生活の今後の目標

今後は今の作業業務だけでなく、人に教える力もつけていきたいです。職場に配属されてから5年目になり、一人でできることも多くなってきました。だからこそ自分が先輩から教わり、学んだことを後輩にしっかりと伝えていきたいと思います。
また私の職場には女性が少ないので、新しく入社してくる女性社員には積極的に声を掛けて居心地のいい職場環境を作れるように努力したいです。
私生活では、子どもと一緒に色々な場所へ旅行に行きたいです!

トヨタ紡織学園を志す後輩へメッセージ

学園にいる期間は、11ヶ月間とそう長くはありません。しかし、その中でも様々な分野のことを実習や座学を通して得ることができます。高校の出身科に限らず、担当の指導員が丁寧に基本から教えてくれるので初めての作業でも安心して臨むことができます。そして何より、学園では集団行動や厳しい訓練を一緒に乗り越えてくれる同期を得られるという大きな魅力があります。新しい技能や知識を増やし、同世代の仲間と色々な経験をしてみたいと思っている人は、ぜひトヨタ紡織学園へ入学を考えてみてください。