先輩インタビュー

全ての人が
働きやすい職場を作る

刈谷工場製造部 エレメント・コイル製品製造課
梱包3係32組(改善)
岡本 裕馬 OKAMOTO YUMA

PROFILE

所属部署名
刈谷工場製造部 エレメント・コイル製品製造課 梱包3係32組(改善)
経歴
学園卒業(2010年4月)→刈谷製造部配属(2015年12月)→刈谷第3製造室改善係配属(2016年1月)
出身高校(学科)
名古屋工業高等学校(機械科)
高校時代の部活動
サッカー部

学園生活

入学のきっかけ

4人兄弟の長男なので両親の負担も考え、早い段階から高校卒業後は就職しようと考えていました。そして昔から車が好きということもあり、就職するなら自動車関係の仕事に携わりたいという想いがありました。
愛知県内には自動車関係の会社がたくさんありますが、私の実家からトヨタ紡織の工場が見えるため、普段から身近に感じていたトヨタ紡織に決めました。学園設立と同時に入社した学園1期生だったので、入学を決める際には多少の不安もありましたが、両親に背中を押されたこともあり入学を決意しました。

今の自分が入学してよかったと思うこと

11か月間、寮や学園で同期と過ごすことができたことです。長い時間を共に過ごすことでとても仲が深まりました。修了しても一緒に出掛けたり旅行に行ったりしています。また学園に入学しなければ得られない、同期や後輩とのつながりは業務で困ったときにもすぐ相談ができるのでとても助かっています。

記憶に残っている訓練や出来事

カナダでの海外体験が一番記憶に残っています。トヨタ紡織・トヨタ自動車の現地工場の見学をさせていただいた際には、自分の想像を遥に超える土地の広さに驚き、工場内では改善がかなり進んでいて失敗を恐れない姿勢を現地現物で学ぶことができました。
また修了課題製作では講師の方とも相談しながら、自分達で考え一つの作品を造り上げたことは、大きな達成感を得ると共に業務を遂行するプロセスが学べました。

現在の業務

業務の内容・担当業務

よりやりやすく、より効率的に、誰もが作業できるような製造ラインをつくるための改善を行っています。
まず改善するのは動作や作業の“ムダ”です。この”ムダ”はライン作業者の動きを観察し、各作業にかかった時間を細かく計測することで見つけます。他にも作業者の身体に高負荷がかかる、いわゆる「重筋作業」を課全体で洗い出して改善につなげていきます。
改善を行う際には現場の作業者と私たちとで打ち合わせを重ね、試行錯誤していきます。時には改善するために「からくり」をつくることもあります。
改善作業以外にも、工場内の工事計画立案や立ち合い、課の事務作業など様々な業務に取り組んでいます。

仕事のやりがいや好きなところ

課の改善を担当して6年目に入り、今まで色々な方と関わり機会がありました。そのためコミュニケーション能力が大きく向上し、日々の業務を円滑に進められています。これまで「からくり」を使用した改善作業にも携わってきましたが、みんなで一つの「からくり」作品を造り上げた時はチームワークが上がりました。そうして皆で作り上げ、実際に製造ラインに導入し、作業者の方々からお礼を言われた時はとても嬉しく達成感があり、大きなやりがいを感じました。

学園生活で得たものが活かされていると感じる時

毎朝のランニングで培った体力は働くうえでとても大切だと感じました。
また学園を修了してから10年以上が経過しましたが、訓練を通して学んだチームワークは今の職場でも活かされており、常にワンチームで仕事をすることができています。

会社生活での苦労と克服した時のエピソード

2018年に初めての「からくり」の製作を行いました。作業者の皆さんに早く楽に作業してもらうため、休日出勤も行うなど苦労したのを覚えています。さらに完成までの道のりも長く、作業では何度も失敗を繰り返しました。しかしどうしてもうまくいかない時には、経験豊富な上司や先輩に相談することで道が開け、何とか無事に完成させることができました。この時の経験から、どうしてもうまくいかない時には誰かに頼ることも大切なんだと気が付き、今では何でも相談できるようになりました。

修了生の会「機紡の会」について

機紡の会での思い出

私は2019年度 機紡の会 会長に任命していただきました。機紡の会の運営に携わることなくいきなり会長に就任したため、右も左もわからない状態で活動がスタートしました。前年度の活動資料を参考にさせてもらったり、機紡の会の役員経験者である副会長や会計に助けてもらったりしながら、何とか1年を乗り越えました。

>機紡の会とは

機紡の会の会長をやってみて感じたこと・得たもの

ホテルのホールを使用しての大規模な総会・懇談会の直前は準備で特にバタバタしていました。その準備の中には、学園の事務局の方に付き添ってもらいながらでしたが、沼社長のもとへ総会の案内を届けに行くこともあり、とても緊張しました。しかし届けに行った際にはありがたいお言葉をかけていただきとてもいい経験になりました。
多くの学園修了生や事務局の方に助けていただきながら、無事に総会・懇談会を終えることができた時は、今まで味わったことのない大きな達成感を得ることができました。

一日のスケジュール

さいごに

会社生活や私生活の今後の目標

妻と子どもを守り、養っていけるように日々の仕事に精一杯励みたいと思っています。さらに会社生活では、自分が上司・先輩を頼ってきたように、今度は私自身が常に頼られるような存在でいたいです。そのためにも、努力を惜しまず学園での経験を活かして日々精進していきます。

これから修了を迎える、学園生の後輩へ

仕事において大切なのは、コミュニケーションをしっかりととることだと思います。いかにその職場に順応し、上司や先輩へ相談しやすい環境を築くことができるかがとても重要です。そのためにも、学園生活の中でコミュニケーション能力を身につけてください。学園で学んできたことを最大限活かすことができれば、きっと現場でも活躍できます!

トヨタ紡織学園への入学を志す皆さんへのメッセージ

「11ヶ月間の学園生活」と聞くと、とても長いように感じるかもしれません。しかし入学してみれば11ヶ月という日々はあっという間に終わってしまいます。そして努力すればこの11か月間で多くのことが得られます。ぜひトヨタ紡織学園に入学し、日々の実習、仲間と共に歩む時間を通して、悔いのない充実した時間を過ごしていただきたいです。